診療科紹介

公益財団法人柏市医療公社 柏市立柏病院
〒277-0825千葉県柏市布施1-3
04-7134-2000

交通アクセスはこちら

診療受付時間

月曜 ─ 土曜 8:30〜11:00

※救急の場合はお問合せください。

お見舞い時間

月曜 ─ 土曜 13:30〜20:00  日曜 ・ 祝日 11:00〜20:00

消化器・肝臓内科について

症状としては腹痛・胃痛・腹部膨満・下痢・嘔吐・黒色便・血便・吐血・白色便・黄疸など多岐に渡る症状に対応しており、臓器としては食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肝・胆・膵といった腹部の多種の臓器に対応しております。
消化管、肝臓、内視鏡診断・治療などの各分野を専門とする経験豊富な医師が診療しており、各種専門医を有しております。
上記のような専門を軸に各医師が消化器全般を診療することができますので、安心して検査や治療を受けられます。

ページのトップへ

診療全般について

当院では月曜日から金曜日まで毎日消化器・肝臓内科医が2-3人で外来診療を行っており、土曜日は肝臓専門外来を開いており(土曜日は輪番制で週によって消化器内科医が外来を行っています)、診察を受けやすい体制をとっております。
超音波検査やCT検査は検査科や放射線科と連携し受診の当日から数日以内に行うことが可能となっております。

ページのトップへ

内視鏡について

当院には3つの内視鏡室があり、いずれも最新の設備を整えています(Olympus社が2室、FUJIFILM社が1室)。

新内視鏡室 新内視鏡室

検査

経鼻内視鏡

月曜から金曜まで胃カメラ・大腸カメラ、土曜は胃カメラを行っております。
検査は迅速に対応するように心がけており、受診の当日から数日以内に行うことができます。
胃カメラと大腸カメラを1日で行うことができます。
Olympus社ではNBI、FUJIFILM社ではLCI・BLIという病変を認識しやすくするようなシステムを使用し、また拡大観察や色素散布を行うことで正確に診断できるような体制を整えております。
胃カメラは経鼻内視鏡を導入しましたので、より苦痛の少ない検査ができるようになりました。
大腸内視鏡についてはご希望があれば入院での検査も行っております。

治療

消化管早期癌の内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD)や胆道系の内視鏡治療(内視鏡的逆行性胆管膵管造影:ERCP)、消化管出血に対する緊急止血術などを行っております。
治療に関しても迅速に対応するように心がけており、止血や胆道ドレナージなど緊急性があるものに関しては随時受け入れを行っており、早期癌の内視鏡治療も1-3週程度で治療を行えるようになっております。
当院では大腸ポリープは日帰りで治療できます(抗血栓薬内服中の方やポリープが大きい場合は除きます)。

※今後消化管粘膜下腫瘍や胆膵病変の精査のための超音波内視鏡の導入も検討しております。

ページのトップへ

肝臓専門外来について

肝臓専門外来は毎週土曜日に肝疾患に特化した診療を行っています。その他の曜日でも、消化器内科で肝疾患の専門治療を行っておりますのでお気軽にお越しください。
2015年よりC型肝炎がインターフェロン注射なしで内服薬のみで治療できるようになりました。この治療では95-99%の患者さんに効果がみられており、副作用も軽微でうつなどの出現もありません。保険診療適応及び千葉県肝炎公費助成制度を利用すれば、所得に応じて1-2万円/月の自己負担金額で治療可能です。当院でも多くの患者さんが治療を開始しておりますのでご相談ください。

ページのトップへ

開業医の先生からのご紹介について

ご紹介患者さんにつきましては随時お受けいたしますので、ご連絡ください。当院では消化管から肝胆膵まで消化器疾患全般の対応を行っており、検査・治療を迅速に行える体制を整えております。

ページのトップへ

各種診療について

消化管早期癌

胃カメラ、大腸カメラで早期の食道癌・胃癌・大腸癌と診断された場合、現在では身体への負担の少ない内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD)で切除できることがあり、当院では積極的に行っております。
当院では御高齢の患者さんや循環器疾患・呼吸器疾患・糖尿病・神経疾患などを合併した患者さんも多いですが、循環器内科・呼吸器内科・内分泌代謝内科・神経内科など他科と綿密に連携していますので、当院に通院中の患者さんはいつも通っている当院で、また当院が初めての患者さんも他科の合併症にも配慮して安心して治療を受けられる体制となっております。
食道癌・胃癌の内視鏡治療の場合は約7-9日、大腸癌の場合は約5-7日の入院期間で治療が可能です。ESDの件数は年々増加してきていますので、食道・胃・大腸の早期癌でお悩みの方はぜひご相談ください。

内視鏡的粘膜下層剥離術 ESD 内視鏡的粘膜下層剥離術 ESD

胆膵内視鏡

逆行性膵胆管造影 ERCP

肝臓で作られる胆汁の通路である総胆管は肝臓と十二指腸をつないでおり、途中に胆汁をためる袋状の胆嚢があります。胆嚢にできた胆石が総胆管に落ちると総胆管結石となり、これが総胆管の流れを悪くすると腹痛や黄疸が出現し、細菌が感染すると胆管炎を起こします。このような場合には側視鏡という特殊な内視鏡を使用し内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を行い、総胆管内にステントという管を入れて流れをよくしたり、石を除去したりして治療をします。また、腫瘍により総胆管や膵臓の管(膵管)が細くなり胆汁の流れが悪くなっている場合には、腫瘍の部分の細胞や組織を採取して顕微鏡検査に提出し悪性かどうかを調べることと同時に、ステントを入れて流れをよくします。また、癌であり手術による根治治療ができない場合には通常のプラスティック製のステントでは短い期間で詰まってしまう可能性があるため、より長い期間の効果を狙い金属のステントを入れることもできます。当院では胆膵の内視鏡を積極的に施行しており、胆管炎などの緊急の場合も対応していますので、ぜひご相談ください。

逆行性膵胆管造影 ERCP 逆行性膵胆管造影 ERCP

消化管ステント

食道癌、胃癌、大腸癌で内腔が狭くなることによって食事や便の流れが悪くなり食事がとれなくなってしまう場合があります。しかし、病状が進行して手術ができない場合には、金属のステントを入れ流れをよくすることによって、口から食事をとることができるように治療することができます。

炎症性腸疾患

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)は血便・下痢・腹痛などの症状で発症し、詳しい原因はまだわかっていませんが免疫が関係していると考えられる疾患です。大腸カメラやCT検査、また小腸造影検査などで診断し、症状が高度の場合にはステロイド(プレドニン®)や免疫調節薬(イムラン®)、生物学的製剤(レミケード®、ヒュミラ®、シンポニー®、ステラーラ®、エンタイビオ®など)といった免疫を抑える薬を使い治療します。この疾患は完治というのは難しく、症状をうまくコントロールしながら健康な方と変わらないような生活を送れることを目標に治療を継続していきます。ただし、経過中に症状が悪化して強い治療が必要となったり、中には治療がうまく効かない場合もありますが、現在生物学的製剤は新薬が次々と出てきており治療の選択肢が増えてきており、今後もさらに研究がすすみ新しい治療が出てくると考えられます。
当院では、日本でトップクラスの炎症性腸疾患の診療施設である東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科の関連病院であり、専門の医師の派遣や難治例の相談など連携して診療を行っておりますので、標準的治療を安心して受けられる体制となっております。

肝疾患

当院はB型肝炎・C型肝炎・アルコール肝障害・脂肪肝(NAFLD・NASH)・自己免疫性肝炎・原発性胆汁性胆管炎(PBC)など肝疾患の診療を積極的に行っております。C型肝炎ウイルスに対して今まで多数のインターフェロン治療や経口治療薬(ハーボニー®、マヴィレット®など)の診療成績があります。B型肝炎に対してはバラクルード®、テノゼット®、ベムリディ®などの核酸アナログ製剤の治療などを行っております。また、肝疾患の合併症である肝癌、腹水や静脈瘤の治療も当科で行っています。肝癌に対しては内科的にラジオ波焼灼療法(RFA)、経皮的肝動脈化学塞栓療法(TACE)、分子標的薬治療(ネクサバール®、レンビマ®、スチバーガ®など)、切除可能であれば外科に依頼し肝切除など最善の治療を行っております。腹水に対しては利尿剤の投与、穿刺排液、アルブミン投与などを組みあわせ治療を行っております。静脈瘤に対しては、食道静脈瘤は内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)や内視鏡的静脈瘤硬化療法(EIS)を施行し、胃静脈瘤に対しては緊急の際にはヒストアクリル®の注入やクリップによる止血、また止血後や待機的治療の場合には放射線科に依頼しカテーテル治療(バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術:BRTO)を行い治療しております。自己免疫性肝炎・原発性胆汁性胆管炎についても多数の患者さんを診療しております。また、肝障害はあるものの原因がはっきりしない場合には肝生検で組織を採取し精査することにより診療に役立てています。肝疾患でお困りの方はご相談ください。

健診異常

人間ドック、職場や自治体の健診などを受けて異常が出た場合(胃癌検診異常(胃バリウム検査異常)、大腸癌健診異常(便潜血陽性)、肝機能異常など)の精密検査を施行いたします。
当院では胃・大腸の内視鏡検査を施行しております。胃カメラは経鼻内視鏡も導入しましたのでより苦痛の少ない治療を行えるようになりました。大腸カメラはハードルが高いという方は内視鏡を使わずにバリウムでの検査(注腸検査)や、CTで大腸の中を検査する方法(CTコロノグラフィー)も行うことができますのでご相談ください。
胃バリウム検査異常で胃カメラをご希望される方は、電話で胃カメラの予約を取ることができるようになりましたので、当院予約センターまでご連絡ください。
便潜血検査異常で大腸の精密検査をご希望される方は、電話で診察の予約をとることができるようになりましたので、当院予約センターまでご連絡ください(大腸の精密検査の場合は上記のようにいくつか検査の方法があり、また検査時には下剤の内服などの準備が必要なため、まずは消化器内科外来を受診する必要があります)。
肝機能異常に関しては、当院は肝疾患の診療経験が豊富であり、種々の検査や異常があった場合にもその後の治療をスムーズに行うことができますので、ご相談ください。

CTコロノグラフィー

胃瘻造設

神経疾患などで経口摂取が困難になった際には胃瘻をつくり栄養療法を行う場合があります。当院ではこのような患者さんの内視鏡的胃瘻造設術を行っております。また、胃の手術後などで胃瘻が作れない場合には食道瘻を作成することもできます(経皮経食道胃管挿入術)。

ページのトップへ

健康診断のバリウム異常の方の胃カメラ精査予約

胃バリウム検査異常で胃カメラをご希望される方は、電話で胃カメラの予約を取ることができるようになりました

柏市立柏病院予約センター TEL:04-7134-2121

胃カメラ受診に際しての注意事項(ダウンロード)

ページのトップへ

健康診断の便潜血異常の方の診察予約

便潜血検査異常で大腸の精密検査をご希望される方は、電話で診察の予約をとることができるようになりました
大腸の精密検査の場合は上記のようにいくつか検査の方法があり、また検査時には下剤の内服などの準備が必要なため、まずは消化器内科外来を受診する必要がありますのでご了承ください。

柏市立柏病院予約センター TEL:04-7134-2121
ページのトップへ

胃カメラ受診に際しての注意点

  • 当日朝も含めて前日21時以降は何も食べないでください
  • 水は飲んでも構いません
  • 高血圧・心臓病の薬は検査当日朝6時に内服してください
  • 当日朝は糖尿病(内服薬。インスリン注射)を使用しないでください
  • 抗血栓薬(血をサラサラにする薬)は内服を継続してください
  • 抗血栓薬を内服中の方は処方内容により組織検査ができない場合があります
  • お薬手帳を持参してください
  • 健康診断の結果表を持参してください
  • 検査30分前に来院してください
  • 口紅・マニキュアは使用しないでください
  • 条件により鎮静剤を使用することができますが、希望される場合は1時間休憩してからの帰宅となり、また翌日朝まで車・バイク・自転車などの運転ができません

※胃カメラの施行にあたり、抗血栓薬や他の薬の相談や鎮静剤の相談などを希望される場合、歯科麻酔(キシロカイン)でアレルギーがある場合は、検査前に消化器・肝臓内科の外来の受診をお願いいたします

ホーム

ページのトップへ